私はもともと地方出身で、田舎で育ちました。大学を卒業後は東京で仕事をしていましたが、長男を妊娠したことをきっかけに仕事を辞めました。妊娠中や育児の傍ら、Webショップを立ち上げました。この経験については、また別の記事で詳しく書きたいと思います。
東京での子育ての大変さ
東京での子育ては、正直大変でした。電車の中や散歩中、好奇心旺盛な子どもにとって、東京は冷たい世界に感じられました。また、長男をハイソな幼稚園に入れましたが、そこでは保護者同士のトラブルやマウント合戦が絶えず、正直うんざりしていました。周りの保護者は、社会的地位の高い夫を持つ美人な奥様が多かったものの、精神年齢が低めの人が多い印象でした。私は周囲に合わせてうまく溶け込んでいたものの、悪口だらけのランチ会には辟易していました。

長男の特性と違和感
長男は知的好奇心が旺盛な一方で、他の子と触れ合うことがあまり好きではないタイプでした。発達検査では、能力に凹凸があり、高知能で過敏なタイプであると指摘されました(この件についてもまた後日詳しく書きます)。
通っていた幼稚園には比較的落ち着いた子どもが多かったため、大きな問題にはなりませんでしたが、地方出身の私には、幼稚園の子ども同士や親同士のつながりが薄っぺらく、楽しくないものに感じられました。当時はまだ発達に関する知識が乏しかったため、東京という土地が私にとって子育てに向いていないと強く感じるようになりました。
移住を決意した理由
東京では、荒れていると感じる出来事が多くありました。例えば、近所の小学生がモデルガンで3歳の長男を撃つ事件があったり、住んでいたマンションのベランダに小学生が侵入することもありました。私立小学校への進学も考えましたが、小学校受験のイメージが湧かず、また幼稚園のハイソな母親たちとの関係に疲れ果てていたため、彼女たちが通わせようとしている私立小学校に入れても同じように疲弊することが目に見えていました。
そんな中、夫の親戚が暮らす地方の小さな町を訪れた際、公園で遊ぶ小学生たちがとても素朴で、長男と遊んでいる私に自然に話しかけてきました。小さなお店に行くと、レジの店員がゆっくりと対応し、世間話を交えながら優しく接してくれました。このスローな時間の流れる町に住んでみたいと思うようになりました。
そして田舎へ
そんな折、夫の長期遠距離出張が決まりました。そうなると、もう東京に住む意味がなくなりました。思いついたらすぐに行動したくなる私は、長男と二人でまず移り住むことを決断。夫は仕事を整理し、会社を辞めて合流し、家族3人での田舎生活がスタートしました。